月影と蝉たちの声 千年の光の粒に 名前はなくて 僕たちがまだ地上にいて 追われるように残した記憶 重なるほどに滲んでゆく いまはただ星のきらめき 瞳と指先冷たく明滅する光を 海からの風がなでる 跳ね返る僕らの靴音だけが 言葉のようで